設定機能
(1) 機械の設定
： 加工領域，最大送り速度，ストローク，減速スイッチの位置，リミットスイッチの位置，タレットとマガジンの収納工具数，チャック及び爪（ジョー），スピンドルの最大回転数，機械座標系，工具交換時間等の設定データのON/OFFとデフォルト値の設定
(2) 工具の設定
* 旋盤
： チップの形状，逃げ角，スクイ角，刃先Ｒ（ノーズ半径），補正値，工具の長さ，幅，ホルダの形状，勝手，シャンク，クランピング等を定義した工具のライブラリー
* マシニングセンター
： 面取りエンドミル，フェイスカッター，センタードリル，ドリル，リーマー，ボールエンドミル，ドブテイルカッター，セルエンドミル，Ｔカッター，タップ，荒削りエンドミル，ボーリングバイト，2枚刃エンドミル，4枚刃エンドミル，サイドカッター，バックボーリングバイト等の工具ライブラリー
(3) ワーク(工作物）の設定
： チャッキングの方法と深さ，心押台，ワークの寸法，カラー，材質，座標系の設定，加工原点(自動/手動）
CNCコントローラの機能
(1) CNCコントローラの操作画面と同一の画面と機能を実現
(2) NCコードを解読して機械へ移送命令を発生（FANUC系のGコード）
(3) Gコード，Mコード入力機能（ＭＤＩ，編集モード）
(4) オプショナルスイッチ機能（シングルブロック，ドライラン，マシンロック，M01ストップ，オプショナルブロックスキップ）
(5) 多様なモード（ハンドル，手動，自動，ＭＤＩ，早送り，原点復帰，編集，ＤＮＣ）
(6) 機械座標，絶対座標，相対座標，残移動量の表示
(7) 補正機能（工具径，工具長，オフセット補正）
(8) フィードオーバーライド，ハンドル送り速度（mm/パルス），ハンドル軸選択，モード選択
(9) ワーク座標系の設定機能
(10）自動原点復帰，手動原点復帰機能
(11）ツールパス/補正機能付きツールパスの同時表示
(12）オーバートラベルアラーム機能
(13) 実加工時間の計算
(14) ＰＬＣシーケンスのモニタリング機能
機械シミュレーション機能
(1) 原点復帰シミュレーション（実際の機械と同じように早送り、減速、停止の３段階で原点復帰）
(2) Ｔコードによるタレット，ＡＴＣの動作シミュレーション
(3) Ｓコード，Ｍコードによるスピンドルの動作シミュレーション
(4) チャックのオン/オフ機能，ドアのオンオフ機能，ＣＮＣ操作盤の位置と方向移動
(5) 実際の機械と同じように自動/MDI/DNCモードだけでなくハンドル/手動モードでも移送軸の移動及び工作物の切削が可能
(6) 実際の機械と同じようにダイナミックにフィードオーバライド，オプショナルスイッチ機能が可能（加工前/加工中/加工後）
(7) ストロークリミットを離脱した時にアラームが発生し、それを解除する方法も実際の機械と同じようにオーバードラベルスイッチとハンドル等を使って行なうことができる。
(8) 実際の機械と同じようにNC操作盤にあるすべてのキー（ファンクションキー，アルファベット，数字サイクルスタート，フィードホールド，キャンセルキー）
(9) 工具の衝突チェック機能
(10) DNCシミュレーション（RS232Cケーブルを通して他のPCと通信しながらプログラムを実行し模擬加工が可能）
(11) 実際の機械と同じようにＰＬＣシーケンスプログラムによって動作する機能
工具セッティングの実習機能
(1) 実機と同じようにハンドルモードで軸を移動させて加工物の断面を切削してＧコード入力する方法で工作物の原点のセッティングの実習が可能
(2) 実機と同じようにハンドル運転とパラメータの入力によって第２原点のセッティングの実習が可能
(3) 実機と同じようにハンドル運転と自動測定機能によって各工具の補正値のセッティング実習が可能
(4) ハイトプリセッターの取り付けが可能
(5) 自動セッティング機能
プログラムの作成機能
(1) CNCの編集モードでプログラムの作成及び編集
(2) 各Ｇコードに関するヘルプ機能
(3) 以下のようなＧコードの入力及び実行が可能
（L：旋盤，M：ミーリング）
位置決め：G00
直線補間：G01
円弧補間：G02,G03
ドウェル：G04
仮想軸補間：G07
円筒補間：G07.1 (M)
イグザクトストップ：G09,G61
データ設定：G10,G11
極座標指令：G15,G16 (M)
平面指定：G17,G18,G19
インチ/メトリック入力：G20,G21
ストアードストロークリミット：G22,G23
原点復帰チェック及び自動原点復帰：G27,G28,G30
原点からの復帰：G29 (M)
ねじ切りサイクル：G32,G34 (L)
ねじ切り：G33 (M)
刃先Ｒ補正：G40～G42 (L)
座標系設定/主軸最高回転数の設定：G50 (L)
工具径，工具長，工具位置の補正：G40～G49 (M)
スケーリング：G50,G51 (M)
ローカル座標径の設定：G52
機械座標系の選択：G53
ワーク座標系の選択：G54～G59
一方向位置決め：G60 (M)
タッピングモード：G63 (M)
連続切削：G64
カスタムマクロ：G65,G67
対向刃物台のオンオフ：G68,G69 (L)
座標回転：G68,G69 (M)
複合固定サイクル：G70,G76 (L)
穴あけ固定サイクル:G80,G81,G82,G83,G83.1,G84,G84.1,G85,G86,G86.1,G87,G88, G89
穴あけ固定サイクル（Ｍ）：G73,G74,G76,G80,G81,G82,G83,G84,G85,G86,G88,G89
外径切削サイクル：G90 (L)
単一型ねじ切りサイクル：G92 (L)
断面切削サイクル：G94 (L)
絶対指令/増分指令，座標系の設定：G90,G91,G92 (M)
送り速度の指令変換：G94,G95 (M)
周速一定制御のオンオフ：G96,G97
送り速度の指令変換：G98,G99 (L)
(4) 90度及び任意角度での自動面取り，コーナーＲ機能
(5) 一般的なMコードの入力及び実行可能
・プログラムの停止，終了，再開：M00,M01,M02,M30
・主軸の回転：M03,M04,M05
・補助プログラム：M98,M99
(6) カスタムプログラムの作成，実行が可能
(7) パラメータ設定によるコードA/B/Cに対応
(8) ティーチングイン機能によるプログラムの自動生成機能
(9) プログラムの比較機能（2個のプログラムを同時に表示しながら編集する機能）
加工シミュレーション機能
(1) 工具軌跡の表示（補正値を含む軌跡/補正値を含まない軌跡）
(2) 加工中にフィードオーバーライドの調節，オプショナルスイッチの使用が可能）
(3) 加工途中で加工物の3次元の形状確認（任意の角度での断面の確認が可能）
(4) 最終加工形状と加工前，加工途中の形状を同時に表示可能
(5) 加工物と工具だけの加工シミュレーション
(6) 高速加工シミュレーション（ドライランの数倍の速度で加工）
(7) スピンドルのロードメータ，回転数メータの表示
(8) 異常加工のチェック機能(過負荷，工具の衝突，主軸の回転数，G00での切削等のチェック）
(9) アラーム発生時の解除方法を教えてくれるヘルプ機能
(10) 切削音の発生
測定機能
(1) ３次元表示
(2) 加工前，加工中，加工後のすべての場合で測定可能
(3) 加工物の各部の点の座標値を表示
(4) 加工物の各部の寸法の自動測定（始点，終点，長さ，角度など）
(5) 測定部に当たる加工プログラムのＧコードブロックを自動識別して表示)
(6) 不完全なねじ山もミクロン単位で測定可能
(7) 任意の断面での測定が可能
(8) 拡大/縮小/視点の移動によって測定を容易にする機能
(9) 自動測定機能（重要な部位の寸法を自動的に測定して一括表示）
(10) 加工形状の比較機能（２個の加工形状の差異を自動計算して表示）
(11) 自動採点機能（作成した加工プログラムをすでに設定してある採点基準によって自動的に採点）
ディスプレイ関連機能
(1) マウスやキーによる手動の拡大/縮小機能，拡大領域の指定機能，上下左右の移動機能等が加工前/加工中/加工後のすべての場合で可能
(2) 多様な表示の設定機能（近距離/遠距離/ＸＹ/ＸＺ/ＹＺ/ISO/視点/ユーザ定義）
(3) デフォルト値の設定
(4) 自動拡大/縮小機能（工具と加工物との相対位置で自動的に拡大/縮小）
(5) ３次元のシェーディング，ワイヤーフレーム表示（全体/断面）
(6) 加工物の表面のスムージング表示
(7) スモール３Ｄの画面表示（小さな３Ｄ画面の追加でメインの３D画面とは別な視野での表示可能）
ネットワーク機能
(1) DNC機能によってCNC工作機械との加工プログラムの送受信が可能)
(2) 教育用ネットワーク機能（オプション）
： モニタリング機能，ファイル操作機能，学習状態の確認機能，遠隔操作機能
その他
(1) グラフィカルな加工プログラム表示機能（最終加工形状の一覧機能で容易にプログラムを選択可能）
(2) 初級者クラス用/上級者クラス用の選択で使用者に合わせた実習が可能
(3) プリント出力機能
(4) 衝突した際、衝突音を文字と音で表現し、何が起こったか、どの部分が故障したかを強調して表示することと処理の仕方を実機と同じような方法で行える
(5) ハンドルMPG（オプション）をつなげることによって、実際のハンドルの感触で各軸の動き、フライスや汎用旋盤の加工、ワーク座標系の設定と工具補正の仕方を学ぶことができるのでより一層実機と同じような実習が可能